Ay 曽根崎心中
大学時代からの友人に、「三四郎」という只者ではなさそうな名前の人がいる。
期待を裏切らず彼は在学中にフラメンコを習い始め、卒業後はプロのフラメンコダンサーになった。
そしてついに先月、彼が所属する舞踊団の主要演目であるフラメンコ版曽根崎心中で、彼のお師匠さんと共にダブルキャストで主演を務めた。
会場は新国立劇場!
プロデューサーが阿木燿子・音楽が宇崎竜童とあって、芸能人からのお花がズラリでした。
こちらは休憩時間中に撮影許可があった舞台。
もう、本当に凄いな~~!
私は大学時代にサークルで絵の展示をする機会が何度かあって、絵葉書を売ったりもしていて。
彼は在学中フラメンコを始めた後に、私に「同じ芸の道を歩む者」という言い方をしてくれた事があった。
その時は嬉しい反面「いやいやいやいや!!!全然、あなたとはレベル違いますから!!!!!!」と恐縮した。
ここまでビッグになる前にも何度か彼の舞台を観に行った事があって、そのうち何度かは公演後の楽屋に挨拶しに行ったりもしたけれど、その度に三四郎含め演者さん達のキラキラ具合が眩しすぎて、「あ~~もう、すみません!こんなにヌボーッと生ぬるく生きている私が全力で生きて表現してる皆さんと顔を合わせるなんて、恥ずかしいです・・。」みたいな、謎の劣等感と羞恥心に苛まれたのでした。
卑屈だったな、あの頃(-_-;)
今はかなり自分と仲良くなれたのでそんな事は殆ど思わなくなりましたが。
ほんとに、今はいい時代ですね。
素人でも自分が表現したいものをネットを通じて世界中に発信できる。
普通の人にもファンが出来て、本を出せたり。
happyちゃんも言っていたけど、経験や実績が無いからって尻込みしている場合じゃない。
自分に対して、「人にどう思われるかとか、そんな器じゃないとか自己否定する気持ちはさて置いて、そんな心配事は何も無かったとしたら、本当の本当は、どうしてみたい?」と訊いてみた時に答えが「表現したい」であれば、すればいい。
表現したいものを発信できる環境があって、背中を押してくれる人もいて、そういう人たちの言葉にネットを通じて簡単にアクセスできて、刺激をくれる先駆者(表現者)たちがいて。
いや本当に、恵まれているなぁ。
本田晃一さんがご著書で「世界中旅してみたけどトイレには飲めるような綺麗な水が流れていて、財布を落としても交番に届けられたりするような、こんな超清潔・安全な国は他に無かった。現代の日本に生まれて来れただけでも超ラッキー」というような事を書かれていたけど、それも本当にその通りで。
この環境を有難く活用して楽しまない手はない(∩´∀`)∩
三四郎はよく「命が見える踊りを踊りたい」と言っていた。
きっとそれが彼の本当の本当のところの気持ちで、その羅針盤に従った結果が今なんだろうなぁ。
私にはそんなストレートなアツアツ感は無いけれど、自分の心地良いテンポで文章を書く事も絵を描く事も続けて行けたらいいなと思っています。
自分なりのやり方で、先駆者達に続きたい。
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最後までお読みくださりありがとうございました(^^)
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