木の家と

引き寄せの法則好きなややベジタリアンの畑日記や豆柴日記など

山崎亮さんと辻信一さんの対談「コミュニティデザインとローカル化」

 9月は面白い体験を沢山したのに全然記事にしてませんでした。

もったいないので遅ればせながら書いていきます。

まずは9月5日に戸塚の善了寺境内にあるカフェで開かれた、山崎亮さんと辻信一さんの「コミュニティデザインとローカル化」という対談の件。

もう、会場からしてワクワクしちゃう。

お寺の境内にある「カフェ・デラ・テラ」ですよ!

しかもお寺の本堂は麦わらの壁で出来たエコハウス。(モ・・モダン。)

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面白そうo(´∀`)oワクワク

カフェの店名に込められた意味は下記のとおりだそうです。

 

「カフェ・デラ・テラ(café dela terra)とはイタリア語で「大地のカフェ」という意味ですが、大地のテラはお寺のテラでもあるんです。ま、早い話がダジャレですが、ここにはただならぬ深い意味が込められている。 まず、お寺というものが本来、人間界はもちろん、自然界とも分かちがたく結びついたエコロジー・センターである、という思いがそこに表現されています。また、お寺とは、元来、老若男女が階層や貧富の分け隔てなく、さらには生死の別さえ超えて集い合う場であり、だから、現代風にいえば、カフェのようなものにちがいない、という思いが込められています。」

(出典:http://www.chadeau.com/about#about2

 

このイベントのために用意されたプレートを食し、

(炊き込みご飯美味しかったです) f:id:kinoieto:20180922220551j:plain

食後にビールとおつまみも購入し、臨む。 f:id:kinoieto:20180922220618j:plain

 飲みながら聞ける、というのがまたいいじゃないか。

 

辻さんは文化人類学者で環境運動家で明治学院大学の教授でもいらっしゃる方。

山崎さんは人口減少や高齢化、その他諸々の地域の課題を、その地域に住む人たち自身が解決していくための仕組みづくり(コミュニティデザイン)を多数手がけている方で、studio-L代表。

 知識と経験の宝庫みたいなお二人が、事前打ち合わせ無しで挑んだというこの企画。

 めくるめくように話が展開してめっちゃ面白かったです。

 様々に展開されつつも中心にあったのは「福祉」というテーマ。

冒頭で辻さんが「今年の異常気象は凄い。日本だけでなく世界的にも。SF映画みたいな世の中になってきましたね」とお話しされていて、異常気象を緩和するためにも経済をグローバルからローカルに転換するしかない、というような事を言われていたのですが、福祉もまた地域で担うという事を本気でやっていかないと、国では賄えない時代に突入するという事のようです。

 

なんかもう、ほんとに面白いお話が沢山あったのですが全部書いてたらえらい量になってしまうので、その中でも特に印象的だったことだけ書きます。

山崎さんがしきりに「福祉の現場にもかっこいい・可愛い・楽しい・ワクワクする・美味しい・気持ちいい等々プラスの感覚を持ち込みたい」と言われていて。

だって人はこういった感覚に引き寄せられて来るし、これら無くして能動的に動き続ける事はできないですもんね。

義務感とかでやってたら疲弊してしまって続かない。

北風と太陽。

山崎さん、厚労省に任せてたら正しい方針は出ても可愛い方針は出ない!って言ってました(笑)

デザインという言葉は、元々福祉と一体のものだったんだそうです。

発祥の地はイギリスのイーストエンドで、その言葉が生まれた当時は貧困層が住む地域だったそうで、その地域の住民たちが経済的に自立するための職業訓練施設のようなものが生まれて、器を作る技術を学んだりして、その中でデザインという言葉が生まれたらしいです。(ちょっと話うろ覚えなので正しくない表現があるかもしれません。悪しからず。。)

山崎さんは「デザイナーである自分が、現在は乖離してしまった福祉とデザインをもう一度統合したい」とおっしゃっていて。

か、かっこいい(・´з`・)と痺れた次第。

現在その想いを実現すべく、全国8か所で福祉の現場経験者、未経験者、デザイナー等々色んな立場の人を集めて、福祉の現場の課題や解決策を話し合う場を設けているそうで、最終的な報告会を東京で行うとのこと。

確か2019年の3月に秋葉原でやると言っていた。

 

お二人の講演スタイルも凄くて。

辻さんは何の資料も持たずに豊かな知識と感性を駆使して話を展開させて行かれましたが、山崎さんはこれまでに何と3000枚ものパワポのスライドを作り溜められていて。

会話の展開に合ったスライドを(辻さん曰くまるでDJのように)探し当てて映し出しながらお話ししてくれます。

こんな風に。 f:id:kinoieto:20180922220846j:plain

このスライドも解説聞きながら見るともっと面白いんですが詳しくは割愛m(__)m

(ざっくり言うと、後で空しくなったりしない真の楽しさは、お金を掛ける消費活動にあらず。本当の楽しさってそんなにお金を掛けなくても得られちゃうから、市場は巧みにそれを悟られないよう情報操作して消費に向かわせる、みたいな話でした。)

 

他にも面白いスライド色々見せてくれました。

辻さんがその中のグラフ的なものを見て「凄いね、このデータどうやって調べたの?」と山崎さんに訊いたら、「感覚です。これが大学教授と違ってデザイナーのいいとこですね。エビデンスって何?って感じですから。全部自分の感覚で作ってます。」って答えてて笑った。

お二人ともユーモアセンスもばっちりなんで、そこがまた良かったな~。

 

左が山崎さん。右が辻さん。

お二人とも素敵でした。

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今後もお二人の活動から目が離せないっ(´゚д゚`)

 

そしてカフェ・デラ・テラ。

色んなイベントやってるみたいでこちらも面白そう!

また行きたいな♪

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最後までお読みくださりありがとうございました(^^)

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